djemprの音楽帝国

テクノDJのDJえんぺら~が、音楽の話題を軸に帝国を作り上げるブログです

岡村孝子/はぐれそうな天使

相変わらず歌謡曲大好き人間DJemprが、世の中のトレンドや流行りの曲を完全無視して書きなぐるこのブログ、なんと今回で10レビューを迎えました~。更新頻度は去年の秋からみるみる空いてしまってますが(笑)、やはり書き続けるってのは大事ですね。

自分の思っていることを、定期的にアウトプットしないと、水が貯まる一方で腐ってしまいますから。重たいカラダに鞭打ってでも書く、とにかく書く、この姿勢を忘れないように、前を向いて進んでいきたいと思います。

さて、今日の歌謡曲は、これまで1曲しか自分のスマホに入れていなかったけど、YOUTUBEでDIGっていたらいい曲あり過ぎで広がってしまった、そんな元と鳴った曲を紹介します。

その10
歌手名:岡村孝子
曲名:はぐれそうな天使
作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお
編曲:船山基紀
発売日:1986年3月20日

この曲は「OLの教祖」と言われた岡村孝子さんの3枚目のシングルです。世間的には、「夢をあきらめないで」が有名かと思いますが、こちらの曲もその次に来るぐらいの代表曲ですね。作詞作曲は、哀愁漂うアイドルソング書かせたら右に出るものはいない「来生兄弟」です。

来生たかおさんは提供したアイドルソングを自分でも歌ってHITを飛ばせる貴重なシンガーソングライターで、筒美京平馬飼野康二と並ぶ、80年代を代表する作曲家さんです。どこか影のあるような、そんな陰と陽なら「陰」のアイドル(失礼!)を担当することが多い印象です。主な提供アイドルは、中森明菜薬師丸ひろ子斉藤由貴など、めっちゃ元気&ハッピーって感じではないですね。1曲1曲しっかり聞かせる楽曲は、聞けば聞くほど味の出る、スルメソングのようですね。

それで、岡村孝子さんに提供した「はぐれそうな天使」ですが、これ結構めずらしいんですよ。というのも、岡村孝子さんって自分で作詞作曲するシンガーソングライターなのに、なんで来生たかおさんの曲を歌ったのかなーという疑問は残ります。ですが、そんな疑問が吹っ飛ぶくらいに、岡村孝子さんの中でもじわじわと元気が出る曲なんです。ピアノとシンセ打ち込みの重なり合いがとても心地よく、特に少しためてからはいるサビなんて、何度聴いてもぐっとくるものがあります。(この技法、なんていうのでしょうか?少しサビを歌ってから楽曲が後から入ってくる、うーん、テキストにするのは難しい・・・)

作詞はお姉さんの来生えつこさん。弟の来生たかおさんとの共作が多いですね。なんか兄弟で仕事ができて、しかも売れっ子なんて、とっても稀有なポジションだと思います。歌詞の内容は岡村孝子さんワールドにぴったり(笑)。好きな人がいるのに、なかなか勇気が出ずに足踏みしている。そんな様子を応援するかのように、まわりの天使たちがけしかけている様子が目の前に広がります。

歌詞も「歌の詩」というように、いかに限られた文字の中で、その心情や情景を表現できるかが、聴いている人の心に刺さる重要な要素だと思っています。来生えつこさんはそのサジ加減が絶妙な詩を書いてくれるので、アイドルの儚い部分に色付けさせたら右に出るものはいませんね。

んで編曲は、筒美京平さんとの仕事が多い船山基紀さん。これがま~いいアレンジなんです。使われている音色の豊かさもさることながら、先程作曲の枠に出した「サビの前のタメ」の部分や、後ろで微かに鳴っているおかずの音色など、トータルの完成度に恐ろしくなります。編曲は幅広い楽器を知っていないと、メインやサブなどうまく音色を配置することができないので、そういった意味ではある意味作曲よりも腕が問われるポジションと思っています。この曲も、出だしのベース音からの跳ねるようなつんざくピアノ音と耳に優しいスネア音の広がり、耳を凝らすと様々な音色が使われているにも関わらず、どこを切り取っても無駄な音が一切ないことに驚かされます。

昨今、作曲家はいまだ憧れのポジションにありますが、新進気鋭の編曲家が出てこないことに危機感を覚えています。PCでDTM環境が整っていれば、自分で作曲し、いくつか音色をつけてばそれを編曲と呼ぶ、それでいいのか音楽業界と思ってしまいます。やはり編曲にとことん打ち込んた人だけが到達できる領域において、原曲と編曲の違いをはっきり出すことで、新たな音楽シーンの底上げにつながると信じています。

後半だいぶ横道にそれてしまいましたが、恒例の動画です。若いころはまだ「あみん」のころの岡村孝子さんだなーって感じですが、年齢を重ねるたびに美しくなっていくので、その移り変わりを時系列で追っていくのもアリかなと。岡村孝子さんの歌声ってうまいと思うのですが、時々あれってなる時もあり、この人うまい、うん、うまいよな、と確認しながら聴いている自分がいます。それだけ特長のある歌声ですし、聴いてて癒やされる声質の持ち主ですね。

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西村知美/君は流れ星

昨年秋から歌謡曲ブログを始めてから感じたのは、ある程度はトレンドに合わせた記事を書かないと(投稿しないと)、アクセスって伸びないんだなーと言うことです(笑)というのも、はてなブログの解析をしてみると、1番人気がある記事は気合を入れて書いた歌謡曲の感想ではなくて、間に息抜きとして投稿したイヤホン&Bluetoothケーブルの記事なんですよね。↓こちら

djempr.hatenablog.com

この手の記事は、自分の身の回りで買ったもの、体験したものを上げていけば、確かにみんなに見てはもらえるとおもうのですが、いかんせん私が届けたいのは、音楽が一番真摯に向き合って作られていた「80年代の歌謡曲」なんです。なので、やはりメインはメインとして維持しながら、ときおり、最近起こった出来事を挟んでいくのが私のスタイルかなと思っています。

さて、今日の1曲は・・・?

その9
歌手名:西村知美
曲名:君は流れ星
作詞:売野雅勇
作曲:中崎英也
編曲:武部聡志
発売日:1986年10月27日

西村知美さん、TVで初めて知った頃には、山瀬まみと同じく、バライティアイドルとして活躍してたんですよね。

ところが、最初は正真正銘のアイドルやってたんです。しかもかなりのピュア路線いや、天然路線といったほうがいいでしょうか。歌番組に出ても司会の人と話が噛み合わない、おっとりとした性格でマイペース、そんなところがウリでした。

今見ても年齢を感じさせませんが、当時も可愛らしさ全開で、ちょっと表情が硬い気もしますが、そこらへんの女の子よりは全然レベルが高いです。

ただ、彼女のCD音源を聞く分には問題ない、まあ聞けるベレル、むしろ楽曲も良いので素敵なのですが、歌声はというと、これはギリギリですね笑。当時の歌番組は生放送が多い、かつアイドルは口パクなんてしないでナマの歌声ですから、歌唱力がモロバレするわけです。音程はほんとすれすれ合格、もしかしたら外しているかも、あと声量もかなり足りない、か細いわけです。あれ?なんて歌ってるんだろうと思う場面もチラホラ。なので、西村知美さんの曲を聴く時は、極力しっかり録音された音源をオススメします。

80年代のアイドルの楽曲の提供者は、第一線のプロの方が多いのですが、この曲も豪華です。作詞にチェッカーズ中森明菜でおなじみの売野さん、作曲に少女隊や島田奈美の中崎さん、編曲には松任谷由実斉藤由貴の武部さんと、なんとまあ豪華な布陣です。

今のアイドルソングだと、AKB系か、アニソン系、ボーカロイド系が多く、一線で活躍する作詞家作曲家が提供するなんてあんまりないですからね。作曲だと、最近は誰なんでしょ。小室から中田ヤスタカヒャダイン・・・あとはその人本人が手がけたり、バンドメンバーが作詞作曲するケースも多く、その部分をプロがするのもあんまり話に上がらないですね。もちろんやってるとは思うのですか。

「あの人の作曲だから聴いてみよう」とする動機も弱くなっているし、曲にも「その作曲家さんぽいね」感も薄れているのかなと。80年代の作曲家さんの曲は特長がありますので、誰が歌っているで聴くのも良いですが、作詞作曲、あと特に編曲!このポイントで聴いてみるもおすすめです。どんどん自分の幅が広がりますよ。

だいぶ話が脱線しましたがこの辺で。西村知美さんの「君は流れ星」。サッカーマンガ「がんばれキッカーズ」のアニメ主題歌として歌われたこの曲、これがまた聴きやすくて隠れた名曲なんです。優しい旋律にのせて進み、少し哀愁がただよう感じもして、女の子が男の子に寄せる憧れのイメージが目に浮かびます。その女の子が西村さんが演じていてもおかしくないような、楽曲とピッタリあっているのも面白いですね。やっぱり歌い手が持つイメージ、聴き手がこうあって欲しいと思うイメージと重なっている部分が多いほど、聴いていて安心しますよね。あまりに外れすぎるとついていけませんから。そういった意味で、清純派で売り出していた西村知美さんの代表曲なんではないかと、個人的には思っています。

そのイメージピッタリの演出で歌っていた「ベストテン」の動画を紹介します。いかんせん声量が足りないのはご愛嬌(笑)メロを歌っている時の明るいステージから一点、サビに入ると暗転&可憐な花と西村知美さん、そして指揮者のみにスポットライトが当たる演出で、少女の儚げな気持ちがこちらにも伝わってくるようです。ほんとベストテンの演出はアイデア&予算のかけ方が素晴らしいですね。「良いものはある程度金かけないとできねぇんだ」ってことを思い知らされます。

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杉山清貴&オメガトライブ/ふたりの夏物語

謡曲の良さを周りに伝え続けていることで、少しづつ好きになってくれたり、見直したりしてくれる人が増えてきました。特に80年代は予算も潤沢にあったので、曲の豪華さもさることながら、クオリティも保たれていたと思います。

さて、今日は、一連の楽曲が大好きな、杉山清貴&オメガトライブふたりの夏物語」をご紹介します。

その8
歌手名:杉山清貴&オメガトライブ
曲名:ふたりの夏物語-NEVER ENDING SUMMER-
作詞:康珍化
作曲:林哲司
編曲:林哲司
発売日:1985年3月6日

 

今はあんまり聞かれなくなりましたが、まさにドライブミュージックって言う言葉がぴったりの曲です。爽やかな杉山さんの歌声に、これまた風が通り抜けるような明るい疾走感のある楽曲が組み合わさり、オシャレ全開さがにじみ出ていますね。

さらに、イメージにぴったりな、JALPACK85のCM曲に起用されたことで、オリコン5位、38万枚を売上げ、彼ら最大のセールスを記録しています。

作曲は、林哲司さん。中森明菜さんの北ウイングや、杏里さんの悲しみが止まらない、河合奈保子さんのデビューなど、80年代歌謡曲を代表する作曲家さんです。杉山清貴&オメガトライブの楽曲はほぼ携わっています。どの曲も旋律が素晴らしく、気持ちよく気分が上がります。

余談ですが、ユニット名のオメガトライブ、最初私はオメガ"ドライブ"と勘違いして(笑)、ドライブ、あーだから車で運転する時にふさわしい曲なんだなーって思ってました。

最近はシティポップが進化したような、サチモスとか人気ですが、私の中では元祖シティポップは、杉山清貴&オメガトライブです。あ、カルロストシキに変わっても、楽曲がそのままのテイストだったので、そのまま好きですよ。杉山さんもカルロスさんも、透き通った美声ですから。

さて、最後はいつもの動画紹介です。若かりし頃の杉山さんをご堪能下さい。

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佐藤隆/マイ・クラシック

はい、お久さですー

相変わらず80年代歌謡曲をヘビロテ中のDJempr(えんぺらー)です。先月SHUREBluetoothリケーブルしてから、通勤時間の音楽ライフがはかどるはかどる。しかも、イヤーピースをシリコン製に変えたら、高音の伸びががっつり良くなって、あららこんなに素敵な曲だったんだと、再発見するきっかけになりました。

前までイヤーピースは、同じSHUREから発売されてる黄色のやつ(分かるかな?)を2,500円/10個セットで購入して使ってたんです。これはこれで、遮音性が強いので低音が響いて、DANCEミュージック聴くにはちょうどよかったんです。

ただ、なんとなーくこもりがちだなー、あっ、そういえば、シリコン製のが初めからついていたを思い出し、まあ試しに付けてみたら、これが大当たり。今まで散々イヤーピースを買い替えていたのはなんだったんだと。

自分の求めているものに合致するのは、労を伴いますね。

では、今日の歌謡曲の感想はこちら。

その7
歌手名:佐藤隆(さとう たかし)
曲名:マイ・クラシック
作詞:大津あきら
作曲:佐藤隆
編曲:佐藤隆チト河内
発売日:1984年5月19日

この曲は、YouTubeで歌謡曲を漁ってる時に、偶然出会った名曲です。

当時は百貨店「大丸」のイメージソングに選ばれたようですが、佐藤隆さん、ほとんど人物の情報が少ないんですよね。YouTubeでも本人が歌っている動画って、高橋真梨子さんに提供した「桃色吐息」のカバーぐらいしかないんです。この後いつも貼り付けている動画もイメージだし・・・。現代においてかなりレア度の高いシンガーソングライターであります。

佐藤隆さんの特長として、少し癖のある歌い方なんですが、その声はとっても透き通っているですよねー透明感、純度100%みたいな。一瞬の清涼感を与えてくれる歌声です。もちろん今でも歌の上手な方はいるんですが、この80年代に活躍した方の透明感って、若干影があるような、あんまりいない感じなんですよね。近しい方だと、安部恭弘(あべやすひろ)さんとか、杉真理(すぎまさみち)さん、杉山清貴(すぎやまきよたか)さん、村田和人(むらたかずひと)とかかな。もちろんみなさん大好きな歌手です。

また、楽曲に耳を向けると、このマイ・クラシック、メチャメチャ4つ打ちが強いんです。ドラムとスネアの「ドンシャン、ドンシャン」がはっきりしていて、音圧も前に出てくるです。これ、クラブとかの高音と低音が強調された場所で聞いたら、かなり挙がること間違いなしですよ。ベースの音もデケデケ鳴っているのでディスコティックかなーと思いきや、バイオリンの音色が重なり合って上品な感じも醸し出しています。小林明美さんの「雨音はショパンの調べ」のように、踊れるクラシックって位置づけです。

佐藤さんはこの曲の他にも、カルメンエスメラルダ、映画時代という佳作も生み出してます。いずれも、クラシック~オリエンタル(中東?)な雰囲気を感じさせる、かなり独特な世界観の曲ですね。

さて、恒例の動画です笑

なんと、マイ・クラシックを歌っている佐藤隆さんの動画がありました!

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一応、音圧のスゴいCD音源(+歌詞付)も上げときますね。

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高橋美枝/ひとりぼっちは嫌い

前の更新から期間が空いてしまいすみません。会社の社員旅行や、その後少し風邪気味になり、PCの前に座る機会がなかったのです、反省。

さて、久しぶりの更新になるので、自分のスマホに入っているヘビロテ曲を紹介しますね。まずは概要から。

その6
歌手名:高橋美枝(たかはし みえ)
曲名:ひとりぼっちは嫌い
作詞:松本 隆
作曲:松尾一彦
編曲:川村栄二
発売日:1983年11月21日

まず殆どの人は、「誰?」ってなりますよね、高橋美枝って。

これまで、吉川晃司とか、河合奈保子とか、中山美穂とか、割りとあー知ってるって人のレビューを上げてきましたから、紹介にも熱が入るってもんです。

ただ、他のブログなにかですでに紹介されている方なので、ここでプロフィールだの背景だのあんまり書いても、その情報はもう知ってるよてなりますから、あえてここは私の感想中心に書きますね。

83年ごろになると、世間は松田聖子、聖子ちゃんブーム真っ盛り。聖子ちゃんカットやぶりっ子など、フォロワーもたくさん生まれました。そんな歌謡曲界も、第二の聖子ちゃんをデビューさせようと躍起になってたのは想像が付きます。そんな聖子ちゃんみたいに売り出されたのが高橋美枝さんなんです。スター誕生出身なので、デビュー時にはそれはもうプロモーションが強化されますよね。

今回紹介する「ひとりぼっちは嫌い」は彼女のデビュー曲で、作詞に松田聖子と同じ!松本隆、作曲にはなんとオフコースの松尾一彦さんを起用するなど、ガッツリ意識してました感が半端ない布陣です。

しかも両A面シングルだったんです。もう一方の曲は、「ピンクの鞄(トランク)」といって、作詞が同じく松本隆、作曲は細野晴臣さん!テクノ!。さらに編曲は大村雅朗さんとなんたる豪華な・・・(てか、このメンバーで松田聖子の”ガラスの林檎”とか作ってるんですけどね。)実はこっちを全面に出してデビューさせようとしたのだとか。CMタイアップも決まっていたようです。こちらもほんのりテクノポップ感もあり、また別の機会に紹介します。

で、高橋美枝さんの「ひとりぼっちは嫌い」ですが、まず松本隆さんの詩が良いのです。”心がシュンとした日には”、”背中をキュッと弓なりに”と、”涙がピッとにじむ日は”、”ハンカチギュッと絞るほど”、どうです、うまく韻を踏んでいるのにお気づきでしょうか。

この歌詞を歌い上げるのですが、まあこの方も歌がうまい。しっかり音階が抑えれれていて、声の伸びもよく、しかもクリアに透き通っている。とっても耳に心地よい音色を持っている声の持ち主です。私の好きな歌手の共通点にバッチリはまってます。その声で、シュンとかキュッととか言うので、ちょうどそのタイミングで、ドキッつとさせられるんですよね。

あと、サビの最後にかかる部分で「ん~ん、ひとりぼっちは嫌い~」この「ん~ん」、ぜひ聴いてください、クセになります。ちょっと転調が入っているんでしょうか、妙に引っかかりを感じるポイントで、その後の「ひとりぼっちは嫌い~」がよりいっそう際立つ流れになっています。なんか似たようなとこだと、小林明子の「恋に落ちて」のサビ後半の”デデーン(分かる?)に続く、I’m jast a woman~の部分ですかね、違うか。

ただねー、この人も短命なんですよ。5枚シングルを出した後、アイドルを辞めて作詞家に転向。最近の活動はあまり耳に入らないですね。これだけの資質を持ったとしても、恵まれない場合もある。

でも、一瞬でも強烈に光り輝いていた時に生み出された楽曲は、30年余りの時を経て私の耳に届いているので、素晴らしい楽曲は時代を問わず長く愛されるものだなと思いました。

 

最後にいつもの動画紹介。髪型がモロ聖子ちゃん。遠めで見ると先の細さに驚きです。あと、サビに入る時の手をクルクルさせる振り付け、ちょっと面白い。

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【レビュー】SHUREのBluetoothリケーブル「RMCE-BT1 」を試した感想

昔からDJや作曲を続けていたため、いい音へのこだわりは人一倍強く、DJ用のヘッドホンやイヤホンには、結構つぎ込んできましたね。

最近ではDJをあまりやらなくなったので、もっぱらスマホとイヤホンのペアで歌謡曲を聴くことが多くなりました。私の愛用イヤホンはSHUREの「SE535 Special Edition(以下535SE)」を使っています。

SHUREのイヤホンは型番が大きくなるほど、価格と性能のグレードが上がり、SEシリーズは、「112→215→215SpecialEdition→315→425→535→535SE(私のイヤホン)→846」の順となっています。535Special Editionでは、535に比べて高温の音域が伸びるように設計されており、ボーカルの強調や音場の広がりを感じたい人にはおすすめのモデルです。

これまでスマホと有線ケーブルで535SEを使っていたのですが、いかんせんケーブルが有ると微妙に邪魔なんですよね。しかも周りでイヤホン使っている人たちも、次々とBluetoothや独立型のイヤホンに変えているので、有線ケーブルで満足してた私もそろそろ変えたいなーという気分になりました。

そんな折に朗報が!17年10月13日に、なんとSHUREから535SEにも対応する、Bluetoothのリケーブル「RMCE-BT1 」が発売されたんです。そして発売から遅れること1ヶ月、ようやく私も手に入れましたよ。まずは使ってみての感想を下記にまとめましたので御覧ください。

良かったところ:

  1. 有線に比べて音質の劣化が少しですんだ(音楽アプリのイコライザーで調整すれば、かなり有線の音質に近づけられます)
  2. イヤホンとケーブル合わせてもめちゃ軽い
  3. 再生時間が長い(公証8時間、実際もっと長く使えてます9~10時間くらい?)
  4. ケーブルにクリップが付いているので、シャツなどに固定しやすい。
  5. そこそこ安価(アマゾンで税込12,500円台 ※17年11月17日現在)
  6. 回線がほとんど途切れない(1回途切れがちになりましたが、再説後、ほぼ途切れていません)

悪かったところ:

  1. SHURE純正ケーブルと比べて少し細め(耐性が心配)
  2. ケーブルの間に、「バッテリーBOX」「コントローラー」が付いているので、それぞれの結合部分に負荷がかかりやすい(断線が心配)
  3. ※1、2は優しく使えば問題なしか・・・

こんなところでしょうか。Bluetoothの性質上、どうしても音質の劣化はある程度避けられないかなと思います。ただ、その劣化を差し引いても、ケーブルレス、軽さ、再生時間を考慮すれば、もう有線には戻れないくらい圧倒的な便利さがあります。

あと、有線ケーブルと本品を交互に聴くと、確かに有線ケーブルの質にもよりますが、やはり有線のほうが音場の広がりや高温の伸びは軍配があがると思います。

私も、「あれ、有線のままで良かったかな?早まったかな」と思いましたが、数時間Bluetoothで聴いていたら、耳が慣れるんですよね、この音に。人間慣れって怖いですね。これはこれでいい音が鳴ってるじゃないかと思ってしまうんです。

これからSHUREのリケーブルで悩んでいる人、Bluetooth化する人の参考になればなと思います。これで私はますます歌謡曲の聴く頻度が上がりました笑

SHURE ワイヤレス リケーブル BT1シリーズ Bluetooth SEシリーズ用 交換ケーブル MMCXコネクター搭載 RMCE-BT1 【国内正規品】

鮎川麻弥/風のノー・リプライ

さて早くも5曲目の感想を紹介することになりました、DJえんぺら~の音楽帝国。歌謡曲にハマりだしてから、スマホに登録している曲数が600を超えました。なので、毎週1記事あげたとしても、12年はかかる計算です笑。なのでブログの更新頻度を上げるべく、書ける時に書くを心がけますね。

その5
アーティスト名:鮎川麻弥
曲名:風のノー・リプライ
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:戸塚修
発売日:1984年7月25日

今回の感想は、今なお一部のアニメファンから人気を誇る「重戦機エルガイム」(後期)のオープニング曲に選ばれた、鮎川麻弥(あゆかわまみ)さんの「風のノー・リプライ」です。

謡曲大好き人間の私でも、なんでも聴くってわけではなくて、確固たる基準としてあるのが、「歌声が綺麗で音階を外していないこと」が挙げられます。80年代ではテレビに出るためのハードルが高いのもありますが、一定のレベルを超えない限り登場させない事務所のプロ意識もあり、みなさんとっても歌がうまい!今はやりのアイドルたちと比べると、平均レベルは明らかに80年代に軍配があがると思います。

そんな中、アニメソングというと、今は一定の地位を築いていると思いますが、当時はまだコミックソング的な側面もあり、子供が聴くもの、という風潮が少なからずありました。でも、振り返って調べてみると、当時のアニメも楽曲のレベルが高いんですよね。子供のころだとそこまで真剣に聴いていなかったのですが、今になって驚かされることがあります。えっ、あのメルヘンチックなアニメの主題歌ってこんなにスゴい人が歌ってたんだ、作曲してたんだ、ってのがゴロゴロしてました。

重戦機エルガイム」も例外でなく、作詞が売野雅勇さん、作曲が筒美京平さんですよ。まるでメインストリームの布陣がなぜアニメソングを?って疑問がわきますよ。今で言うと誰でしょうね。めっちゃ売れてる時の小室哲哉が深夜アニメの主題歌を担当するくらいのインパクトです。

そんな当時の売れっ子が生み出した名曲、「風のノー・リプライ」。Aメロがしっとりと始まり、Bメロからサビに流れるところの高揚感が強く、否が応でも気分を持ち上げてくれます。間奏ではほんのりディスコチックな要素もあり、ブラスの音の気持ちよさもあり、聴いてるだけで爽やかになります。さすが筒美さん、ド安定な作曲です。聴きてて安心できます。

歌詞も売野節が炸裂。琥珀と書いて「きん」、無言とかいて「しじま」ですよ、読めない読めない。本気と書いて「マジ」と読むみたいな、歌詞が英語ばかりになる前は、日本語に別の読み方をさせるのがイケてたんですね。これはこれで一周回ってカッコイイかもです。あんまりエルガイム要素が少ないから、アニメファンでなくともすっと心に入ってきたんでしょうね。

やはりこの曲の肝は、鮎川麻弥さんの「声」です。私の好きな河合奈保子さんに匹敵するくらい、抜群の歌唱力です。歌がうまいって、私が思うに、①音階音程が外れていないこと、②声が大きいこと、③きれいな通っていること、の3要素じゃないかなと。①ができていても、②声が小さいと楽曲に埋もれてしまいますし、①②を満たしても、③だみ声だったら聴き疲れしちゃいますからね。鮎川さんは全て満たしてます。

この前の記事でも書きましたが、なんであんまり売れなかったのか?アニメのパイで届けるのではなく、ほんと中山美穂さんのように露出が多ければ確実に売れてますよ。しかも、そこらのアイドルよりよっぽど美人。キリッとした目鼻立ちで、スタイルもいい、何よりすごいのが、今年で56歳になるのに!その美貌を保っているのが驚きです。一度ブログを見てください。えっつ?ってなりますから。

鮎川麻弥公式ブログ『mami's talking』

最後にいつもの動画です。1984年にベストテンのスポットライトに出演した時をご紹介します。歌声だけでなく、トークの話し声も綺麗ですね。ベストテンの豪華なバックバンド付きでお楽しみください。

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