djemprの音楽帝国

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高橋美枝/ひとりぼっちは嫌い

前の更新から期間が空いてしまいすみません。会社の社員旅行や、その後少し風邪気味になり、PCの前に座る機会がなかったのです、反省。

さて、久しぶりの更新になるので、自分のスマホに入っているヘビロテ曲を紹介しますね。まずは概要から。

その6
歌手名:高橋美枝(たかはし みえ)
曲名:ひとりぼっちは嫌い
作詞:松本 隆
作曲:松尾一彦
編曲:川村栄二
発売日:1983年11月21日

まず殆どの人は、「誰?」ってなりますよね、高橋美枝って。

これまで、吉川晃司とか、河合奈保子とか、中山美穂とか、割りとあー知ってるって人のレビューを上げてきましたから、紹介にも熱が入るってもんです。

ただ、他のブログなにかですでに紹介されている方なので、ここでプロフィールだの背景だのあんまり書いても、その情報はもう知ってるよてなりますから、あえてここは私の感想中心に書きますね。

83年ごろになると、世間は松田聖子、聖子ちゃんブーム真っ盛り。聖子ちゃんカットやぶりっ子など、フォロワーもたくさん生まれました。そんな歌謡曲界も、第二の聖子ちゃんをデビューさせようと躍起になってたのは想像が付きます。そんな聖子ちゃんみたいに売り出されたのが高橋美枝さんなんです。スター誕生出身なので、デビュー時にはそれはもうプロモーションが強化されますよね。

今回紹介する「ひとりぼっちは嫌い」は彼女のデビュー曲で、作詞に松田聖子と同じ!松本隆、作曲にはなんとオフコースの松尾一彦さんを起用するなど、ガッツリ意識してました感が半端ない布陣です。

しかも両A面シングルだったんです。もう一方の曲は、「ピンクの鞄(トランク)」といって、作詞が同じく松本隆、作曲は細野晴臣さん!テクノ!。さらに編曲は大村雅朗さんとなんたる豪華な・・・(てか、このメンバーで松田聖子の”ガラスの林檎”とか作ってるんですけどね。)実はこっちを全面に出してデビューさせようとしたのだとか。CMタイアップも決まっていたようです。こちらもほんのりテクノポップ感もあり、また別の機会に紹介します。

で、高橋美枝さんの「ひとりぼっちは嫌い」ですが、まず松本隆さんの詩が良いのです。”心がシュンとした日には”、”背中をキュッと弓なりに”と、”涙がピッとにじむ日は”、”ハンカチギュッと絞るほど”、どうです、うまく韻を踏んでいるのにお気づきでしょうか。

この歌詞を歌い上げるのですが、まあこの方も歌がうまい。しっかり音階が抑えれれていて、声の伸びもよく、しかもクリアに透き通っている。とっても耳に心地よい音色を持っている声の持ち主です。私の好きな歌手の共通点にバッチリはまってます。その声で、シュンとかキュッととか言うので、ちょうどそのタイミングで、ドキッつとさせられるんですよね。

あと、サビの最後にかかる部分で「ん~ん、ひとりぼっちは嫌い~」この「ん~ん」、ぜひ聴いてください、クセになります。ちょっと転調が入っているんでしょうか、妙に引っかかりを感じるポイントで、その後の「ひとりぼっちは嫌い~」がよりいっそう際立つ流れになっています。なんか似たようなとこだと、小林明子の「恋に落ちて」のサビ後半の”デデーン(分かる?)に続く、I’m jast a woman~の部分ですかね、違うか。

ただねー、この人も短命なんですよ。5枚シングルを出した後、アイドルを辞めて作詞家に転向。最近の活動はあまり耳に入らないですね。これだけの資質を持ったとしても、恵まれない場合もある。

でも、一瞬でも強烈に光り輝いていた時に生み出された楽曲は、30年余りの時を経て私の耳に届いているので、素晴らしい楽曲は時代を問わず長く愛されるものだなと思いました。

 

最後にいつもの動画紹介。髪型がモロ聖子ちゃん。遠めで見ると先の細さに驚きです。あと、サビに入る時の手をクルクルさせる振り付け、ちょっと面白い。

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