djemprの音楽帝国

テクノDJのDJえんぺら~が、音楽の話題を軸に帝国を作り上げるブログです

鮎川麻弥/風のノー・リプライ

さて早くも5曲目の感想を紹介することになりました、DJえんぺら~の音楽帝国。歌謡曲にハマりだしてから、スマホに登録している曲数が600を超えました。なので、毎週1記事あげたとしても、12年はかかる計算です笑。なのでブログの更新頻度を上げるべく、書ける時に書くを心がけますね。

その5
アーティスト名:鮎川麻弥
曲名:風のノー・リプライ
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:戸塚修
発売日:1984年7月25日

今回の感想は、今なお一部のアニメファンから人気を誇る「重戦機エルガイム」(後期)のオープニング曲に選ばれた、鮎川麻弥(あゆかわまみ)さんの「風のノー・リプライ」です。

謡曲大好き人間の私でも、なんでも聴くってわけではなくて、確固たる基準としてあるのが、「歌声が綺麗で音階を外していないこと」が挙げられます。80年代ではテレビに出るためのハードルが高いのもありますが、一定のレベルを超えない限り登場させない事務所のプロ意識もあり、みなさんとっても歌がうまい!今はやりのアイドルたちと比べると、平均レベルは明らかに80年代に軍配があがると思います。

そんな中、アニメソングというと、今は一定の地位を築いていると思いますが、当時はまだコミックソング的な側面もあり、子供が聴くもの、という風潮が少なからずありました。でも、振り返って調べてみると、当時のアニメも楽曲のレベルが高いんですよね。子供のころだとそこまで真剣に聴いていなかったのですが、今になって驚かされることがあります。えっ、あのメルヘンチックなアニメの主題歌ってこんなにスゴい人が歌ってたんだ、作曲してたんだ、ってのがゴロゴロしてました。

重戦機エルガイム」も例外でなく、作詞が売野雅勇さん、作曲が筒美京平さんですよ。まるでメインストリームの布陣がなぜアニメソングを?って疑問がわきますよ。今で言うと誰でしょうね。めっちゃ売れてる時の小室哲哉が深夜アニメの主題歌を担当するくらいのインパクトです。

そんな当時の売れっ子が生み出した名曲、「風のノー・リプライ」。Aメロがしっとりと始まり、Bメロからサビに流れるところの高揚感が強く、否が応でも気分を持ち上げてくれます。間奏ではほんのりディスコチックな要素もあり、ブラスの音の気持ちよさもあり、聴いてるだけで爽やかになります。さすが筒美さん、ド安定な作曲です。聴きてて安心できます。

歌詞も売野節が炸裂。琥珀と書いて「きん」、無言とかいて「しじま」ですよ、読めない読めない。本気と書いて「マジ」と読むみたいな、歌詞が英語ばかりになる前は、日本語に別の読み方をさせるのがイケてたんですね。これはこれで一周回ってカッコイイかもです。あんまりエルガイム要素が少ないから、アニメファンでなくともすっと心に入ってきたんでしょうね。

やはりこの曲の肝は、鮎川麻弥さんの「声」です。私の好きな河合奈保子さんに匹敵するくらい、抜群の歌唱力です。歌がうまいって、私が思うに、①音階音程が外れていないこと、②声が大きいこと、③きれいな通っていること、の3要素じゃないかなと。①ができていても、②声が小さいと楽曲に埋もれてしまいますし、①②を満たしても、③だみ声だったら聴き疲れしちゃいますからね。鮎川さんは全て満たしてます。

この前の記事でも書きましたが、なんであんまり売れなかったのか?アニメのパイで届けるのではなく、ほんと中山美穂さんのように露出が多ければ確実に売れてますよ。しかも、そこらのアイドルよりよっぽど美人。キリッとした目鼻立ちで、スタイルもいい、何よりすごいのが、今年で56歳になるのに!その美貌を保っているのが驚きです。一度ブログを見てください。えっつ?ってなりますから。

鮎川麻弥公式ブログ『mami's talking』

最後にいつもの動画です。1984年にベストテンのスポットライトに出演した時をご紹介します。歌声だけでなく、トークの話し声も綺麗ですね。ベストテンの豪華なバックバンド付きでお楽しみください。

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