djemprの音楽帝国

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西村知美/君は流れ星

昨年秋から歌謡曲ブログを始めてから感じたのは、ある程度はトレンドに合わせた記事を書かないと(投稿しないと)、アクセスって伸びないんだなーと言うことです(笑)というのも、はてなブログの解析をしてみると、1番人気がある記事は気合を入れて書いた歌謡曲の感想ではなくて、間に息抜きとして投稿したイヤホン&Bluetoothケーブルの記事なんですよね。↓こちら

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この手の記事は、自分の身の回りで買ったもの、体験したものを上げていけば、確かにみんなに見てはもらえるとおもうのですが、いかんせん私が届けたいのは、音楽が一番真摯に向き合って作られていた「80年代の歌謡曲」なんです。なので、やはりメインはメインとして維持しながら、ときおり、最近起こった出来事を挟んでいくのが私のスタイルかなと思っています。

さて、今日の1曲は・・・?

その9
歌手名:西村知美
曲名:君は流れ星
作詞:売野雅勇
作曲:中崎英也
編曲:武部聡志
発売日:1986年10月27日

西村知美さん、TVで初めて知った頃には、山瀬まみと同じく、バライティアイドルとして活躍してたんですよね。

ところが、最初は正真正銘のアイドルやってたんです。しかもかなりのピュア路線いや、天然路線といったほうがいいでしょうか。歌番組に出ても司会の人と話が噛み合わない、おっとりとした性格でマイペース、そんなところがウリでした。

今見ても年齢を感じさせませんが、当時も可愛らしさ全開で、ちょっと表情が硬い気もしますが、そこらへんの女の子よりは全然レベルが高いです。

ただ、彼女のCD音源を聞く分には問題ない、まあ聞けるベレル、むしろ楽曲も良いので素敵なのですが、歌声はというと、これはギリギリですね笑。当時の歌番組は生放送が多い、かつアイドルは口パクなんてしないでナマの歌声ですから、歌唱力がモロバレするわけです。音程はほんとすれすれ合格、もしかしたら外しているかも、あと声量もかなり足りない、か細いわけです。あれ?なんて歌ってるんだろうと思う場面もチラホラ。なので、西村知美さんの曲を聴く時は、極力しっかり録音された音源をオススメします。

80年代のアイドルの楽曲の提供者は、第一線のプロの方が多いのですが、この曲も豪華です。作詞にチェッカーズ中森明菜でおなじみの売野さん、作曲に少女隊や島田奈美の中崎さん、編曲には松任谷由実斉藤由貴の武部さんと、なんとまあ豪華な布陣です。

今のアイドルソングだと、AKB系か、アニソン系、ボーカロイド系が多く、一線で活躍する作詞家作曲家が提供するなんてあんまりないですからね。作曲だと、最近は誰なんでしょ。小室から中田ヤスタカヒャダイン・・・あとはその人本人が手がけたり、バンドメンバーが作詞作曲するケースも多く、その部分をプロがするのもあんまり話に上がらないですね。もちろんやってるとは思うのですか。

「あの人の作曲だから聴いてみよう」とする動機も弱くなっているし、曲にも「その作曲家さんぽいね」感も薄れているのかなと。80年代の作曲家さんの曲は特長がありますので、誰が歌っているで聴くのも良いですが、作詞作曲、あと特に編曲!このポイントで聴いてみるもおすすめです。どんどん自分の幅が広がりますよ。

だいぶ話が脱線しましたがこの辺で。西村知美さんの「君は流れ星」。サッカーマンガ「がんばれキッカーズ」のアニメ主題歌として歌われたこの曲、これがまた聴きやすくて隠れた名曲なんです。優しい旋律にのせて進み、少し哀愁がただよう感じもして、女の子が男の子に寄せる憧れのイメージが目に浮かびます。その女の子が西村さんが演じていてもおかしくないような、楽曲とピッタリあっているのも面白いですね。やっぱり歌い手が持つイメージ、聴き手がこうあって欲しいと思うイメージと重なっている部分が多いほど、聴いていて安心しますよね。あまりに外れすぎるとついていけませんから。そういった意味で、清純派で売り出していた西村知美さんの代表曲なんではないかと、個人的には思っています。

そのイメージピッタリの演出で歌っていた「ベストテン」の動画を紹介します。いかんせん声量が足りないのはご愛嬌(笑)メロを歌っている時の明るいステージから一点、サビに入ると暗転&可憐な花と西村知美さん、そして指揮者のみにスポットライトが当たる演出で、少女の儚げな気持ちがこちらにも伝わってくるようです。ほんとベストテンの演出はアイデア&予算のかけ方が素晴らしいですね。「良いものはある程度金かけないとできねぇんだ」ってことを思い知らされます。

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